遺伝子のお話

2005年7月27日 日常
ヒトゲノムの解読が終わって、人は人を知るようになって、そのお陰で、病気の原因が分かったり、予防できたり、いろいろいいことがいっぱい!!
なんて話の中でふと思うわたし、人は人だからこそ人が分からないのではないのだろうか・・・。
なんとなく、侵してはいけない領域に踏み込んでしまったような罪悪感が胸によぎる。
宗教的、道徳的倫理観とか難しいことじゃなくて、なんとなく嫌な感じになった。
確かに、遺伝子の話は面白い。
はじめの人の記憶や想いが今の自分にまで脈々と受け継がれている。そう思うと、自分の命は勝手に粗末に出来ないし、次の世代へ繋げなければいけないとは思う。けど、その一方で自分の遺伝子が後世へ脈々と残ると思うと呪いたくもなる。

自分のあがり性やこの脆弱な性格も遺伝子のせいだと思うと幾分気が楽になる。
時折、リアルに脳裏に浮かぶ感触や景色は全て受け継がれた遺伝子の見たものなのだろうか。そんなことを考えてもみる。

受精卵の検査で健康な子を生むことも出来るらしい。けど遺伝子の欠陥、それは本当に欠陥なのだろうか。それを排除してしまっていいのだろうか。今の人間が完成体だと誰が言ったのだろうか。そう思えるのも自分が健康体で生まれてきたからだろうか。
自分の薄汚いエゴなのだろうか・・・。

人がその探求を止められないのは人が最も力無い生き物だからだなのではないだろうか。

自分は誰か
わたしはわたしであってわたしでない。
花は問うか、わたしと同じことを
問わない。
それは答えを知っているから。
行き着く場所は一つだけ・・・。

わたしの声フェチやおでこ全開より前髪のある男の人が好きなこともみんな遺伝子のなせる技なのかしら?

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