NIGHT HEAD

2005年10月31日 読書
ISBN:4043493045 文庫 飯田 譲治 角川書店 2000/06 ¥840

クラクラさんの日記を読んでいて、どうしても読んでみたくなった本です。
我が町の図書室にもあったので、これは巡り合わせとしか言いようがありません。

ドラマも映画も見ていません。
放送当時、その存在は知っていたのですが、完全に「オカルトホラー」だと思い、深夜に見るのは怖いのでという理由で見ませんでした。
今思うと惜しいことをしたものです。
一度だけ、ちらっとあるシーンを見てしまったのですが、今でも妙に覚えています。
そしてなぜか岬老人の存在を知っていたわたし。
いったい、どこで情報を仕入れていたのやら???

飯田さんといえばわたしにとって「アナザヘブン」です。
「Night Head」もそうですけど、
やっぱり飯田さんの作品は映像になったほうが面白いです。
大変失礼な物言いなのですが、読みやすいのです。
だから、さらっと考え込まずに読んでしまうのです。
けれど、考えようとすればするほど、飯田さんの作品は嫌みなほどに思考の泥沼にはまってしまいます。
人のあきれるほど悲しい矛盾した、混沌とした思考世界を表現しているのではと思ったりしてしまいます。
わたしにとっては読みやすいのに読むとどっと疲れてしまう本なのです。
まさに危険で魅惑的な本なのです。

この本を読んでいると不思議と子供の頃の奇妙な体験をいろいろ思い出しました。
すくなからず直也に感情移入できる自分。
わたしの感覚はずいぶんと鈍ってしまったものです。

もう、ここまでくると映画もドラマも見たくなってしまうのです。その願いが叶うのはいつの日のことやら・・・
再放送とかやってくれないかしら。

最後に、この本に出逢わせてくれたクラクラさんに感謝です。
ありがとうございましたm(__)m

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