なにかが見つからないとき。

わたしは滅多に自分の身の回りの物を
行方不明にはしない。
置き忘れはしばしばあるものの
けっこうな神経質なので
身の回りのものは
自分の中でしっかり位置づけられていて
その位置づけどおりじゃないと嫌なのだ。
だから、鍵はここ。
サイフはここ。
なんて頭の中で再現が容易な感じで
ものを置いていたりする。
それに
自分の行動パターンはなんとなく把握しているから
わたしなら、こうするはずだっていうのが
すぐに見当がつく。

だいたい、何かを行方不明にするときは
いつもと違う行動をとった時なのだと思う。
だから
探し物をするときは
推理小説の探偵さんのように
自分の行動を順番に辿ってみるにかぎる。
それも
慌てず、焦らず、頭を柔らかくして考える。

頭の固い人
短気な人
強情な人
プライドの高い人
などなど
探し物をしている時の態度や発言、様子を
見ていると大抵の性格は把握出来るんだろうなぁと思う。
↑の感じの人は
なかなか探し物を見つけられない。
さらにやっかいなのは
自分がなくしたという発想ではなく
ものがなくなったという発想をすると
もうそこには見えない壁が脳内にいっぱい立てられ
手に負えない。
目の前にあるものさえ確かに見えなくなる。
他人の物探しならすぐに見つかるのはそのせいだと思う。

まぁ、全ては妖精さんのいたずらさぁ。
なんてくらいの余裕で
自分の足取りを辿ってみることに限る。

なんてことを最近はつらつらと考えてみたりするのです。

あぁ、この人はどうしていつも物をなくして
八つ当たりをするのだろう。
ちょっと自分のことを振り返ればすぐに判ることなのに・・・。
あぁ、なんてこの人は強情なんだろう。
猜疑心の固まりなんだろう。
あぁ、なんで同じことをいつもこの人は言われているんだろう。
なんて
わたしはぼんやり他人様のことを考えるのです。
なんだか可哀相な人だなんて思ったり・・・。
まだまだ、わたしも生意気で嫌な奴だったりするなぁと
自己反省。

もっと修業が必要です。