東京奇譚集

2007年1月31日 読書
ISBN:4103534184 単行本 村上 春樹 新潮社 ¥1,470

作家さんの力量に関係なくわたしには
好きなタイプと苦手なタイプの作家さんがいることに
最近、気がついた。
そんなの誰でもあるだろうといわれるとそれまでなのだけれど、
わたしは今まで比較的、ジャンルも作家さんもこだわらず
面白いと感じそうなものを読んできたと思っていたから
このことに気づくのがちょっと遅かったのかもしれない。
おまけに語れるほど本は読んでいないし・・・。

悪くない。
面白い。
むしろ凄いのだと客観的には思う。
けれど
わたしには苦手なのです。
そう、わたしは夏目漱石さんと村上春樹さんが苦手です。

わたしの想像力がたりないのか
理解力が足りないのか
なんでか興奮しない。
なにが悪いわけじゃない。
読んでいると凄いとさえ思う。
わたしには書けないものなのだけれど・・・。

前からそんな予感がしていたので
読んだことがなかったのです。
図書室で手に取っても
借りたことはなかったのです。
でも、食わず嫌いかなぁなんて思って
手始めに短編集などと思って借りてはみたのだけれど・・・。
きっとこの本は村上さんにしてみれば軽いのだと思う。
それもあくまで推測なのだけれど
初めて読むにはいい本なのだと思う。
だから最後まで読めたのだけれど
なにかしっくりこない。

わたしの人生経験の幅の狭さかなぁ。
まだまだ大人になっていないのかなぁ。
結局、頭を抱えてしまった。
きっとあと20年くらいしたらわかるのかもしれない。

わたしが描こうとしていない世界なのかもしれない。
もしかしたら
こともあろうに嫉妬をしているのかもしれない。

ともかく、
ありそうでなさそうな不思議なお話が詰まっているのです。
けれど、わたしはそのすべてが普通に思えてしまう。
感性は恐ろしい。
そんなことをふと思いながら頭を抱えるのでした。

やはり、まだまだ修業が必要です。

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