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わたし、ずっと攻殻機動隊はテレビシリーズだけだと思っておりました(反省)

この映画を観て「マトリックス」を観ると
「マトリックス」がよくわかると思います。

わりとわたしには抵抗なく受け入れられる世界観。

情報と記憶と意思の関係と言うのかなぁ。
結局のところ
アイデンティティの問題だと思う。
わたしは誰なのか?何者なのか?本当に存在しうるのか?
思春期にぶつかる問題なのかもしれない。
考えても意味の無いことなのかもしれない。
けれど
自分と言う存在をはっきりと定義できる人はいないと思う。
だって、自分が母親の胎内から出てきた瞬間を覚えていても、胎児の記憶を覚えていたとしても、
精子と卵子が出会った瞬間の記憶まで戻って、自身の存在を確信できる人はとりあえず、今のところわたしは知らないし、
仮にいたとしても、それが本当の記憶なのかなんて
誰のもわからない。

単純に考えると、この映画のような時代が来てもおかしくはないと思う。
だって頭の中の情報を信号にして、外に飛ばすことができて、それを受信するものを体内に埋め込んで利用可能にすればいいんだから、携帯電話が内蔵された人体を想像すればいい。
そうなれば感度のいい人はあちこちから刺激を受けておかしくなっちゃうんだろうか。
なんてことをわたしは時々考えているので別に難解な話しではないと思う。

この映画の背景や音楽は本当に美しいです。
こうゆうものを世に出せる日本人。
凄いと思います。

コメント

iu
iu
2007年8月6日13:41

お久しぶりです。
フィジーの素敵な写真をこっそりのぞかせていただくばかりで,ご無沙汰しておりましたm(_ _)m

先日のお風呂哲学といい,「そうそう」と頷けるところがあったのでコメントさせていただきました。

---
攻殻機動隊は元々はコミックスで,テレビシリーズの方が比較的原作の雰囲気に近い気がします。(この映画版は主人公がちょっと根暗な感じですね(^-^;) この映画の続編に「イノセンス」っていう作品があるのですが,そちらも映像と音楽がステキです。)

でも,他人の感覚や価値観をダイレクトに受信できるようになったとして,そのとき,小説や映画をはじめとして芸術作品ってどのような形になるのでしょうね?

作者の思いをそのまま受け取れるわけだから,あえて別のメディアで表現する必要が無くなって消えてしまうのか,それとも,やはりダイレクトは問題が多すぎる(月華さんもご指摘のように,あんまりダイレクトに受け止めると自己と他者との境界が曖昧になって自我が崩壊しそうですよね。)ので,やはり何らかのフィルタは必要と言うことになってある程度は残るのか。

考え出すときりがなくって面白いですよね(笑)

月華
月華
2007年8月6日19:41

iuさんへ

「イノセンス」は続編だったのですね。
以前、観たことがあったのですが、やっとわたしの中でつながりました。音楽と映像は確かにステキですよね。

きっと意識や感覚のダイレクトな送受信が可能になると
アーティストはある意味、危険人物になるような気がします。
容量の制限がないときっと発した側の情報量が大きすぎて、受けての一部には消化できずクラッシュしてしまうなんてことになるんですよ。
そうなるとまさに芸術作品は自我のフィルターとなるのではないでしょうか。
こんな世界がきたら、わたしは機械なんか埋め込まずアングラで小説を書き続けていたいなぁって思います。

こうゆうことって
本当に考えるときりがないんですよね。
これも人間のおもしろさですよね。

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