高校生のころのお話。
小さい頃から一人遊びが得意だったせいなのか
「友達がいない。」というのが口癖だったわたし。
高校二年生のときに
なんだか知らないけれど
一気に友達が増え、わいわいやっていたら
一気に友達が去っていったのです。

きっかけはと言えば
わたしが悪かったのかなぁ。
急に無視されたわたしは可愛げがなかった。
口をきかない奴とは口をきかない。
今でこそ穏やかな?わたしだけれど
まだまだとがっていたわたし。
負けるわけにはいかなかった。
肉体的な危害を加えられなかったから学校にも行った。
誰とも話さないなんて日が多々あった。
学校行事は積極的にサボタージュ(笑)
だから、誰にも気づかれないでわたしは孤独だった。

修学旅行の初日。
バスで隣だった子が一言。
「あなたの考えていることがわからない。
だからもう一緒にはいられない。これからは好きにして。」

すっかり仲の良い人なんていなくなっていた状態だから
修学旅行なんて・・・な感じだったわたし。
グループ行動だからと
しかたなしに受け入れられた班の子だった。
「わかんないのはこっちです。あんたわたしの何なのよ?」とは言い返せず、憂鬱な修学旅行。
旅の地が歴史の香り満載の京都であることさえ忘れていた。

そう、そんな中でたまたまバスから見たんだよ。
坂本龍馬の文字を。
そう、ここは京都。
最終日、わたしがいた班の立てた予定は・・・。
どこに行ったかは忘れちゃったんだけれど最後の最後で
買い物しながら自由行動。
どこそこで待ち合わせってわけになった。
わたしはバスの中から見つけた看板を頼りに
京都市内を走った(笑)
そこに付いた時は閉門時間ギリギリだったけれど
ゼイゼイいいながら坂道を登り、わたしはやっと到着した。
観光客らしい外国人が一人写真を撮っていた。
そして地元の人らしいカップルが一組いた。
空は曇っていた。もうすぐ夕暮れだった。
わたしは静かに手を合わせた。
そしてそこにいたカップルに写真を撮ってもらった。
どうゆうわけか写真を撮ってくれたお兄さんと立ち話し。
修学旅行で北海道から来たこと。
偶然、ここの場所がわかり、慌てて来たこと。
そして坂本竜馬のようになりたいという夢があること。
京都の街を見下ろしながらわたしはその見知らぬお兄さんに一気に話してしまった。
お兄さんはポツリと
「君はいつか大物になるかもね。」
そしてお兄さんは彼女と去っていった。

あれから約10年。
あの時の写真のわたしは男の子みたいだ。
ちんちくりん(笑)
まだまだ
坂本竜馬には追いついてないけれど
頑張っている。

なんとなくその時、思ったんだ。
あのお兄さんの言葉が凄く嬉しかったんだ。
素直によし頑張る!
と京都の街に誓ったんだ。

それから京都には行っていない。
というか
高知にも行けていない。
まだまだ、その地に立つのは早い気もする。

まだまだわたしはこれからだ。

ふとそんなことを思い出しました。
明日からまたちょっと埼玉に行ってきます。

目標を持って生きると
おのずと道が開けるものです。
三か年計画も来月でいよいよラスト一年。
とりあえず、順調に進んでいます。

「力は走るものの中にだけ存在する。」
なんて言葉もふと思い出しました。

わたしの航海がまもなくはじまります。

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