はじめから

最初にちゃんと
話しておけばよかったかなぁ。

でも
あなたにはわたしのことを知ってもらいたかった
けれど
あなたにわたしのことを知ってもらうのが怖かった

いつも
その両方の気持ちをいったりきたりで
うまく気持ちを伝えられなかった。

ただ、あなたの顔を見つめて
「何でもない」の繰り返し。

あなたは
そのとき何を思っていたの？
わたしはね
打ち明けられない自分を責めていたよ。

あなたとの時間は楽しかったから
今日は止めておこうって
思っちゃったんだね。

でも
ちゃんと伝えないと
あなたには本当のわたしは分からない。
わたしが
どうしてこんなに寂しいかも
きっとあなたは気づいていない。

だから
苦しくて
悲しくて
ついつい我侭に
あなたを求めてしまう。

一人で泣いているわたしのことに
あなたは気づいている？
一人であなたを想っているわたしに
あなたは気づいている？

ただ笑っているわたしは
幸せそうに見えているのかなぁ。
ただあなたの側にいたわらしは
幸せだったのかなぁ。

あなたのことも分からずに
あなたのことを求めていたのかもしれないね。

最初にあなたが聞いた事覚えていますか？
わたしは今でも
あのときの気持ちと変わらないでいるよ。
この先が
怖くて不安です。

あなたはその一言を覚えていますか？

この声は届いていますか？